不動産購入後、ローンの支払いが難しいなどの理由で、仕方なく売却される方もいらっしゃいます。
しかし、ローンが残ったままで家が売れるのだろうか…という心配も少なからずあるはずです。
そこで、今回はその場合に可能な「任意売却」という方法についてご紹介したいと思います。
任意売却とはなにか
任意売却とは、わかりやすくいうと住宅ローン返済が滞る場合などに、金融機関の許可を得たうえで不動産売却することです。
売却時には通常ローンを完済する必要がありますが、残債があるなかで売却するために、銀行に特別に許可をもらわなければなりません。
任意売却は離婚の際の財産分与でも利用することが可能です。
ただし本来は返済すべきローンのため、離婚だけが理由の場合は利用できないケースがほとんどですので、意図的に滞納する必要が出てきます。
この場合は必ず、専門の任意売却業者に相談したうえで進めるようにしましょう。
また同じく住宅ローン完済前の不動産を売却する方法に「競売」がありますが、これは物件に設定した抵当権を行使し、銀行がその物件を担保に取るというものです。
そのうえで裁判所への申し立てによって競売にかけるというものですので、所有者の意思は反映されることはありません。
任意売却のメリットやデメリット
1番のメリットは、市場相場とほぼ変わらない価格で不動産売却できることです。
また周囲の方々に「ローンを滞納した」という事情を知られる可能性のある競売とは異なり、嫌な思いをすることなく引っ越せることもメリットといえるでしょう。
もちろん残債は返済していく必要がありますが、そのときの収入や生活状況を考慮して、現実的な返済額を設定できることが多いのもメリットの1つです。
一方で、ローンを滞納すると信用情報機関にブラックリストとして登録・掲載されてしまうというデメリットもあります。
そうなると一般的に7年程度はローンを組むことができないと言われており、新たに自宅を購入することができなくなることは覚悟しておく必要があります。
任意売却の流れ
一般的な流れでは、ローンの滞納が確認されたら、金融機関より催促の連絡が入ります。
返済困難な場合、その旨を債権者(金融機関)に相談し、任意売却の了承を得ます。
了承が得られたら販売活動をおこない、売却するという流れになります。
ここまでの期間は、おおよそ3〜6か月です。
売却できたらすぐに不動産を引き渡す必要がありますので、その間に引っ越し先を探しておくようにしましょう。
迷うことがあれば、弁護士や専門家に相談されることをおすすめします。
任意売却は自己破産を回避するための手段ですので、前向きに考えたい方にとっては救済措置となるでしょう。
まとめ
不動産の任意売却についてご紹介しました。
面倒な手続きや流れがありますが、将来のことを考えると重要な選択肢となりますので、不動産会社や弁護士に相談しながら、進めることをおすすめします。
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